【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第7章 お前の1/3と言われても。【 轟焦凍 】
――3大ルール――
「いい、焦凍。これをよく読んで」
放課後、誰もいない教室。
はルーズリーフを1枚、目の前に座る轟の机にバンッと叩きつけた。
「なに提案してもブレるから、書面にしてきた。私たちはお互い割り切ったセフレなんだから、この『ドライな関係を保つための3大ルール』を徹底してもらうからね」
『私たちはセフレである』という事実を、いま一度轟に再認識させるために用意したのがこの紙だ。
の文字で大きく3つの項目が書かれている。
【ドライな関係を保つための3大ルール】
1.連絡は最小限(用件以外のLIME禁止)
2.事後はすぐ解散(余韻に浸らない)
3.お泊まり禁止(部屋に来させない・行かない)
これで完璧だ、とは胸を張る。
いくら天然でストレートな重い愛をぶつけてこようと、文字として可視化されたルールがあれば逃げ道はないはずだ。
轟はルーズリーフを手にとり、オッドアイを真剣に滑らせて熟読している。
内容を一つひとつ噛み締めるように、眉間に少しシワを寄せながら黙り込むこと十数秒。
やがて、彼は深く頷いて顔を上げた。
「……なるほど。言いたいことは分かった」
「理解早いね。じゃあ、納得してくれたってことでいい?」
「あぁ。お前が俺との関係をそこまで深く考えてくれてたとはな」
(……ん?)
の頭の上に、小さく疑問符が浮かぶ。
「深く」ではなく、むしろ「浅くドライに」保つための書面なのだが。
嫌な予感がして背筋に冷たいものが走るが、轟はすでにそのルーズリーフを丁寧に折り畳み、胸ポケットへしまっていた。
「まず一番目の『連絡は最小限』だが」
轟は椅子から立ち上がり、ゆっくりととの距離を詰めてくる。
は無意識に一歩後退りしたが、すぐに教卓の端に背中が当たって逃げ場を失った。