• テキストサイズ

【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】

第7章 お前の1/3と言われても。【 轟焦凍 】





​「あ、アハハ……そ、そうなんだね! 体育かぁ!」


​出久が咄嗟にフォローを入れてくれるが、その視線は明らかに泳いでいる。

麗日に至っては「青春や……」と謎の感動を浮かべて天を仰いでいた。


​「もう……! 行くよ焦凍!!」


​は轟の手首を掴むと、半ば引っ張るようにして玄関へと急いだ。





​寮の外、周りに誰もいなくなったタイミングを見計らって、は轟を壁に押しつける(と言っても体格差でまったく動かない)ようにして睨みつけた。


​「焦凍!言ったよね!?みんなには秘密!コソコソするの!セフレなんだから周囲にバレたら大変なことになるでしょ!?」

​「隠す理由が分からねぇ」


​轟は塞がれていた口が自由になると、至極当然といった風にを見下ろした。


​「俺とお前が一緒にいることに、何かやましいことでもあるのか?俺は、隠れて付き合うつもりはない」

​「付き合ってないの!!セフレなの!!」

​「同じことだろ」

​「全然違うわ!!」


​頭を抱えるをよそに、轟はそっと手を伸ばすと、彼女の乱れた髪を優しく耳にかけてくれた。

その手つきがあまりにも甘く、丁寧で、の鼓動が跳ね上がる。


​「俺は、お前と隠れるのは嫌だ」


​ぽつりと落とされた低い声。

​どこか頑固で、けれどどこまでもまっすぐな瞳。


​(……この人、本当に無自覚で私を殺しにきてる……)


​隠したいと、堂々としすぎている轟。

毎朝繰り返されるこの攻防戦に、の心臓はいくらあっても足りそうになかった。


/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp