【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第7章 お前の1/3と言われても。【 轟焦凍 】
―――隠す気ゼロの距離感―――
「あ、ちゃん! 轟くん!おはよう!」
朝の1年A組寮。
リビングで爽やかな声をかけてきたのは、緑谷出久と麗日お茶子だった。
「おはよう、緑谷、麗日」
「あ、おはよう、ふたりとも……!」
は引きつった笑顔を浮かべながら、密かに冷や汗を流していた。
なぜなら、今まさに自分の腰の後ろに、轟の大きな手がしっかりと添えられているからだ。
(やばいやばいやばい、早く離れて焦凍……!)
は背中に回した手で、轟の指を必死に払おうとしたが、ヒーロー科の男子の力に勝てるはずもない。
むしろ、がモゾモゾと抵抗したことで、轟はさらに強く腰を引き寄せてきた。
「……焦凍!手、離して……!」
は笑顔を張り付けたまま、小声で低く囁いた。
だが轟は、どこか不満そうに眉をひそめる。
「何でだ。昨日の夜、お前は『腰が痛い』って言ってただろ。だから支えてる」
「ぶっ……!?」
出久が勢いよく咳き込み、麗日の顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。
「あーあーあー!聞こえない!何も聞こえない!!」
は叫ぶと、轟の口を両手で必死に塞いだ。
「ち、違うの二人とも!昨日は体育の授業でちょっと筋肉痛になっただけで……! 変な意味じゃないからね!?」
口元を塞がれた轟は、オッドアイをパチクリとさせている。
なぜがここまで必死になって顔を真っ赤にしているのか、本気で分かっていない様子だ。