【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第7章 お前の1/3と言われても。【 轟焦凍 】
――外堀は天然で埋めるもの――
「、来週末空けといてくれ」
「え?来週末?なんで?」
「お前の誕生日だろ。うちの実家で、姉さんが飯作って待ってる」
「……は???」
昼休みの教室でサラリと言ってのけた轟に、の時が止まる。
「ちょっと待って焦凍!?なんで実家!?なんでお姉さんまで巻き込んでんの!?私たちそういう深い付き合いじゃないでしょ!?」
「誕生日を祝うのは普通だろ。親父も『焦凍の知り合いなら顔を見せに来い』って言ってた」
「エンデヴァーまで出てきたんだけど!!重い!重すぎるよ焦凍!!」
「重くないぞ。美味い和食だ」
「そういう意味じゃないわ!!」
は頭を抱えて机に突っ伏した。
「セフレ」という割り切った関係において、お互いの誕生日を祝ったり、ましてや相手の実家に乗り込んで家族と食事をするなど、絶対にやってはならない禁忌中の禁忌だ。そんなことをすれば関係が「特別」になりすぎてしまう。
だが、轟にとってそんなの「線引き」など知ったことではないのだ。
「あのね焦凍、私たちは恋人同士じゃないの!だから誕生日に実家に行くなんておかしいの!私は断る!」
がばっと顔を上げたが必死に抗議する。
「なんで断るんだ。お前は俺のセフレ(特別な友人)だろ。……友人の誕生日を家族で祝うのは、そんなに変なことか?」
「おかしいよ!!どこから突っ込めばいいの誰か助けて!?」
轟の完璧すぎる(そして致命的にズレている)ロジックの前に、の言葉は虚しく空を切る。