【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第5章 先輩の1/3になりまして。【 緑谷出久 】
わざとらしく自分の肩をぎゅっと抱きしめ、少しだけ身震いしてみせる。
「……出久くん、ちょっと寒いかも」
「えぇ!? た、大変じゃないですか!熱が出る前兆かも!?急いで暖かくしないと……!」
「……寮まで、送ってくれない?」
上目遣いでおねだりすると、出久は顔を真っ赤にしてあわあわと慌てふためいた。
「え、あ、は、はい……っ!ぼ、僕でよければ……! ほら、入ってください、濡れちゃいますから!」
出久は自分が濡れるのも構わず、傘をの方へ大きく傾けた。
ふたりで一つの傘に入り、狭い空間で肩が触れ合う距離感。
胸元を見ないよう、顔をまっすぐ前に向けて固まりながら歩く出久。
(……ふふ、ほんと可愛い。寮に着いたら、もっと意地悪してあげよ)
そんな彼の横顔を見つめながら、は傘の下で密かに満足げな笑みを浮かべた。