【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第5章 先輩の1/3になりまして。【 緑谷出久 】
***
そして――ついに決定的なチャンスが訪れる。
ザーザーと激しく降る放課後の雨。
生徒たちが雨具を広げて帰路につく中、はあえて傘を差さずに、ゆっくりと歩いていた。
(……そろそろかな)
もちろん、傘を忘れたわけではない。カバンの中には折り畳み傘が入っている。
すべてはの計算だった。
頭から濡れてしっとりと肌に張り付く制服。
薄手のシャツは水滴を含んで透け、中に着た下着のラインが浮き上がっている。
案の定、後ろからバタバタと慌ただしい足音が近づいてきた。
「あ、あの!先輩……っ!?」
振り返ると、大きな折り畳み傘を差した出久が、目を丸くして立っていた。
「出久くん。どうしたの?」
「どうしたの、じゃないですよ!傘、持ってないんですか!?こんなに濡れて……っ」
傘を差し出そうとした出久の視線が、ふとの胸元で止まる。
雨で濡れたシャツが肌にぴったりと張り付き、下着が鮮明に浮かび上がっていた。
「っっ〜〜〜〜〜〜っ!?」
「?」
ぶんっ!!
勢いよく音が鳴りそうなほどのスピードで、出久は顔を真横へ逸らした。
耳どころか首元まで一瞬で真っ赤になり、目が泳ぎまくっている。
「な、なんでもないです!なんでもないですけどっ! その、着替え!着替えないと風邪ひいちゃいますよ……!?」
動揺しまくりながらも、一生懸命に視線を逸らしたまま傘を差し出し続ける出久。
その必死な反応に、の心の中で甘い笑みが跳ねた。