【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第5章 先輩の1/3になりまして。【 緑谷出久 】
「ふふ、そんなに驚かなくてもいいのに。はい、これ差し入れ。今日もお疲れ様」
「あ、ありがとうごひゃいます……っ、じゃなくて、ございます!」
噛みまくりながら缶ジュースを受け取る出久の顔は、すでに真っ赤だ。
はそんな彼の様子を観察するのがたまらなかった。
少し顔を近づければ「近いですっ……!」とおどおど後退りし、袖口をちょっと引っ張れば「え、え、なんですか!?」とパニックを起こす。
その愛くるしい反応は、の欲求をこれでもかと刺激した。
(あぁ〜……本当可愛い。早く私に慣れて、もっといろんな顔見せてくれないかな……)
そんなのアプローチ風景を、少し離れた廊下の陰から見守る存在があった。
「あはは!なるほど、あの子なんだ!」
腕を組んで爽やかに笑っているのは、3年生のミリオだった。
ミリオはの「学年ルール」も「好み」も熟知している。
出久相手に楽しそうに目を輝かせ、距離を詰めては弄んでいる様子を見て、納得がいったように頷いている。
「いい目のつけどころだよね! 素直で鍛え甲斐もありそうな子だし!」
「ちょっとミリオ先輩、声が大きいですって。……今、じわじわ落としてるところなんですから」
が出久と別れて戻ってくる。
ミリオは悪びれもせず「よしよし」と彼女の頭をポンポンと撫でた。
「でもさ、あんまりぐいぐい行くと怯えさせちゃうんじゃない?」
「大丈夫ですよー。怯えてるっていうより、あれは純粋に照れてくれてるだけですから」
そう言って微笑む彼女に、ミリオは「頼もしいねぇ!」と豪快に笑う。
こうしての『緑谷出久攻略作戦』は着々と、そして甘く進行していくのだった。