第22章 体は辛くないか
そのとき。
「……ちょうそ……?」
あなたが眠そうに目を開ける。
「!」
脹相は硬直する。
「どうしたの……?」
「…………何でもない」
「顔、真っ赤だけど」
「……暑い」
「布団かぶってるからじゃない?」
「…………」
正論だった。
あなたがくすっと笑う。
「おはよう。脹相」
「おはよう〇〇。よく眠れたか?」
「うん。」
先ほどまでの脹相とは打って変わって即座に大人の余裕のある顔にすり替える。
さっきまで心の中で大騒ぎしていた男とは思えないほど、すっと落ち着いた顔だ。
声までいつも通り、低く、できるだけ穏やかにした。
あなたと目が合っても、まるで何事もなかったかのようにしている。
脹相は自然な動作であなたの髪をそっと撫で、優しく〇〇に囁く。
「体は辛くはないか?」
「ん?」
「大丈夫か?」
「か…らだ?」
「~っ!」
その一言でボッと火がついたように赤くなる〇〇を見て、脹相は一瞬きょとんとしたが、フッと力が抜けた。
昨日終わった後は随分と気にしていないようだったのに、現実味が出てきたのか、顔を隠し、俺の胸元に縋りつくように隠れている。
「無理をしているなら、言ってくれ。俺に遠慮する必要はない」
その言葉が優しくて。
あなたはますます恥ずかしくなる。
「……本当に、大丈夫だから」
「分かった」
脹相は素直に頷いた。