第22章 体は辛くないか
「……そういうこと、さらっと言うよね」
「思ったことを言っているだけだ」
「……ずるい」
脹相は少しだけ困ったように眉を下げる。
そして、あなたの頭を自分の胸元へそっと戻した。
「だから、気にするな」
「……うん」
「わがままだとも思っていない」
「……うん」
「もしも怖かったならそれはそれで言えばいい」
「……え?」
「怖かったかもしれないだろう」
「怖くはなかったよ?私、変じゃないかなとは不安だったけど…」
「そうか…不安な時も言えばいい。」
「……ほんと?」
「本当だ」
あなたを抱く腕に、ほんの少しだけ力がこもる。
「そもそもお前のわがままだったら、なんだって俺は嬉しい」
「……」
「だから、遠慮するな」
その言葉があまりにも優しくて。
あなたは小さく笑いながら、彼の胸に頬を寄せた。
「……じゃあ、またお願いしてもいい?」
「…ああ」
「今夜も…」
「こっ……分かった」
そして少しだけ間を置いて。
「……無理はするなよ」
「ふふっ」
脹相は照れながらも、ただあなたを抱きしめた。
私も恥ずかしかったけど、そんな脹相をみていたら、なんだかドキドキも心地がいいような気がした。