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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第4章 野生児の生態


「我牙丸くん…」

「はい!」

いつもの我牙丸くんからは想像できないくらい良い返事にちょっと吹き出しそうになる。
いかんいかん、今はそういう雰囲気じゃない。

「ちょっと一緒に来てくれる?えーと、カバン持って」

「うん」

すっごい素直にカバンを持ってキビキビ後をついてくる。
向かっているのはいつもの犬走りなんだけど…
あれ、ちょっと待って。
なんか我牙丸くん、めっちゃ目立ってない?
廊下ですれ違う人すれ違う人、みんな我牙丸くんを見てる。
その身長のせいなのか、目立つ銀髪のせいなのか、はたまた普段の素行のせいなのかはわからないけど…
我牙丸くんってもしかして校内でもかなり有名人なのでは…?

これはしくじった…
『一緒に来て』なんて言うんじゃなかった…

いや、きっとみんな我牙丸くんしか見てない、はず。
我牙丸くんの横にいれば小さい私なんてみんなの視界になんて入らない、はず!
そうであれと願いながら、せめて早く人目から遠ざかろうと不自然じゃないくらいの早足で犬走りへ向かった。


そうしてようやく犬走りに着く頃には少しだけ私の息は上がっていた。
呼吸が整うのも待たずに我牙丸くんと向かい合う。
こうまともに向かい合うと我牙丸くんは本当に大きくて、見上げれば首が痛くなりそうなほど大きくて。
そんな大きい我牙丸くんがやっぱり眉をハの字に下げてこちらを伺っている姿に私の罪悪感は限界突破した。

「我牙丸くん、ちょっとここに座って」

そう言いながらまずは私が校舎の壁に背をつけて座った。
隣を指差せば我牙丸くんも私に倣って長い脚を小さく縮めて体操座りをした。

「透…足は…?」

心配そうにそう訊いてくる我牙丸くんに私は意を決して膝のガーゼを一気にむしり取った。
隣の我牙丸くんは息を飲んだ。。
けど、ガーゼの下の膝を見て今度は「?」とポカンとした。
それもそうだよ。
だって、ガーゼの下の膝は血も出てなければもう既に赤みすら引いていて、それ以外といったらよーく目を凝らせば皮膚がささくれ立ってるかな?くらいのものなんだから。

「あの…これは、ですね…ガーゼで覆ったら我牙丸くんがどんな反応するかなーって…思ってしまってですね……その…そんなに心配すると思ってなくて…え、と……ごめん、ね…?」

今度は私が我牙丸くんを窺い見る番だった。
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