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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第4章 野生児の生態


その日の『我牙丸通信』はそんなに頻繁じゃなかった。
昼頃に

『家着いた』

と、夕方頃に

『マンガ読んだ』

って来て、夜の九時過ぎくらいに

『寝る。おやすみ』

くらいで、もう完全に行動報告だった。
てか、九時過ぎにもう寝るの?
早っ。
小学生みたい。
でもなんかそれも我牙丸くんっぽいなって思う。
明日からの学校でもなんか変なことするのかな?
学校ではいつも冬眠中の熊みたいにのっそり動いている気配しかない(体育の時間は除く)。
あまり近づきすぎない程度に観察する分には面白そう人ではある。
何だかここ数日で我牙丸吟という生物の生態には俄然興味が湧いてきた。

学校の準備をしながらそんなことを思う。
あ、CDも返さなきゃ。
14枚もあるからバッグの中でバラバラにならないように袋にまとめた。
あとは…。
今までの友だちだったらCDとかマンガとか借りた時は何かお礼にちょっとお菓子とかつけてた。
でも、男の子ってそういう文化あるのかな?
まず我牙丸くんってお菓子とか食べるのかな?
お菓子よりも肉!ってイメージしかない。
少し悩んでから、CDだけ返すことにした。
たぶん何もつけなくても我牙丸くんなら普通に気にしなさそう。
そうして私も明日に向けて眠りについた。

次の日、いつも通りに目が覚めて、いつも通りに布団の中でスマホチェック。
我牙丸くんからのメッセージは来ていない。
今日は学校で挨拶できるからってことなのかな?
よくわからないけど、まぁなければないでなんてこともない。
いつも通り学校へ行く準備をして、いつも通りの時間に家を出ようとした。
そしたら

「あ、透」

お母さんに呼び止められた。

「はい、お弁当」

いつものお弁当の包みを渡される。

「うん、ありがと」

「はい、こっちは吟くんに」

私のお弁当より一回り大きな包みも差し出される。

「は?」

「この前、吟くんと話した時に『俺も卵焼き食べたい』って言ってたから」

「え、だからってお弁当作らなくない?」

「高校生でサッカーやっててあんなに身体も大きいんだからきっとたくさん食べるから大丈夫よ」

「いや、そういう問題じゃなくて」

「それに透もお世話になってるし」

「いや、お世話にはなってない」

「もう作っちゃったから♡」

そう言われたらもはや持っていくしかない。
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