【ブルーロック】GAGAMARU symphony
第4章 野生児の生態
次の日の朝。
昨日、いつもより早く寝たからか休みの日にしては早く目が覚めた。
いつも通り布団の中でスマホの通知をチェックする。
そして、やっぱり来ている我牙丸くんからのメッセージ。
また、『おはよう』だけ送られてきてるんだろうかと開いてみたら、やっぱり
『おはよう』
でも、昨日と違うのはその後に写真があった。
タップしてみるとそれは風景の写真だった。
たぶん朝日を撮った写真。
手前から奥に向かって幾重にも山々が重なり合って、雲なのか奥に行けば行くほど霞がかっている。
その更に奥に赤く光る太陽。
それだけでは朝日なのか夕日なのかわからないかもしれないけど、何故だがこれは朝日だと思った。
だって、夕日のような寂しさは一切感じなかったから。
これから始まる一日を照らしてくれる力強さを感じた。
それは本当に…
「…きれい」
思わず口にしてしまうほどだった。
そして私の指は自然と動いていた。
『これ、朝日?』
『そう。山のてっぺんから撮った』
『そうなんだ。すごくきれい。ありがとう』
スマホを抱きしめるように胸に伏せた。
この写真はたまたま撮れたのかな?
それともこれを撮るのにわざわざ早起きとかしてくれたのかな?
わからないけど、この風景を写真に撮って私に見せようとしてくれたことが嬉しかった。
意図はちょっとわからなかったけど、昨日の猪の写真も焚き火の動画もちょっと囓られた骨付き肉も、我牙丸くんは私に見せたくて送ってくれたんだろうな。
昨日は気づけなかったその事実は半日遅れて私の心に何故だが響いた。