【ブルーロック】GAGAMARU symphony
第4章 野生児の生態
そうして我牙丸くんのことは一旦頭から消え失せたもう日も暮れた頃。
メッセージの新着に気づいて何気なく開く。
我牙丸くんとのトーク画面に動画がアップされてる。
再生してみると焚き火を写した動画だった。
焚き火の前にはたぶんさっきの猪の肉が串に刺さったものが地面に突き立てられてる。
いや、本当になんか原始の生活…。
でも、揺れる焚き火を見るのは悪くないかな。
少し前にSNSでも流行ってた気がする。
我牙丸くんはきっとそんなこと一切知らないで送ってきてるんだろうな。
今度はイヤホンを繋いで動画を再生する。
スピーカーでは拾えなかった焚き火のパチパチ弾ける音、周りの木々の葉がさわさわと擦れる音まで聞こえる。
これはこれで良い動画かもしれない。
って、耳を澄ませていたんだけど。
そんな心地良い音と一緒にクチャクチャと聞き慣れない、いやある意味聞いたことある音が聞こえた。
うわ…
我牙丸くん、絶対何か食べながらこれ撮ってるじゃん…
え、何このASMR…
いや、我牙丸くんのそんなつもりはないと思うんだけど…
私、何聞かされてんだろ…
動画を止めて、イヤホンを取る。
動画の後には今度は写真が送られてきている。
『晩飯』
写真はさっき動画で焼かれていた串に刺さった肉ではなくて、太い骨付き肉。
きっと猪の足なんだろうな。
骨の先っぽにヒヅメついてて生々しい。
てか、もう何口か食べられてる。
さっきの咀嚼音、絶対これでしょ…
なんかもう…
いろいろと残念だよ、我牙丸くん…
今までで一番なんて返せばいいかわからなくて、本当に申し訳ないんだけど今回ばかりはそのままスルーさせてもらった。
なんか今日は情報量多くて処理落ち。
もうスマホが震えても開くまいと心に決めて、お風呂に入って早めに寝た。