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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第4章 野生児の生態


スマホを投げつけてから咄嗟にツッコミを入れていたことに気づき、ハッと我に返って布団に埋もれたスマホを拾い上げた。

いや、だって、普通に考えて行かないでしょ、山なんて。
で、食べないでしょ、猪なんて。
しかも、捌かれる前の猪見た後に。

『今回は遠慮しとく』

そうメッセージを入力した。
けど、送信前に『今回は』の部分を削除する。
昨日、社交辞令は通じないって学んだばかりだから。
『今回は』なんて送ったら次回があるみたいなニュアンスに取られかねない。

『遠慮しとく』

ちょっと言い方が冷たいかもしれないけど、今回はこれで送ってみる。
たぶんだけど、我牙丸くんなら大丈夫な気がする。
今回はすぐに既読がついて返信も来る。

『うまいぞ?』

ほら。
てか、そういう問題じゃない。

『透、肉嫌い?』

『魚派?』

追い打ちをかけるように連投してくる。
これ、どうやったら諦めるの?
『肉より魚』って言っても『じゃあ魚獲ってくる』ってなりそうだし、『肉も魚も好きじゃない』って言ったら『じゃあ、木の実とかキノコ』とか言ってきそう…。
どうやったら諦めてくれるかなー

あ。
思いついた。

私はトトトっと入力して、トンっと送信する。

『虫が大嫌いだから山には行きたくない』

これ、完璧じゃない?
食べ物云々じゃなくてそもそも山に行きたくないんだって。
山から虫なくすのなんて無理でしょ。
だから、ここは。

『あー、わかった』

ほら、キタコレ!
これでもう付け入る隙はないでしょ!
私はやったったーという満足感たっぷりにスマホを置いて学校の課題に取り組み始めることができた。
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