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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第4章 野生児の生態


目を覆った自分の腕がやけに重くて、ゆっくりスライドさせるようにどかす。
代わりに反対の手に持ったスマホを目の前に掲げてロックを解除する。
さっきスマホを閉じた時に我牙丸くんとのトーク画面だったから、スマホを開いて目にするのも当たり前に我牙丸くんとのメッセージ。
さっき私が送った『お疲れ様』の下に我牙丸くんからのメッセージ。

『今から山行ってくる』









……





……山!?


え、山って何?

さっき部活終わって、今から山?

登山が趣味なの?

それにしたって今から登るの?

てか、なんでそれを私に言うの?
連絡途絶えたら通報してってこと?
いや、そんなの家族に言ってよ。

え、でも、前に見せてくれた動物の動画、あれ自分で撮ったって言ってたよね?

え、待って。
昨日、知り合いの熊がどうとか言ってたよね?
知り合いの熊って何?

え、てか、山って何?
何しに行くの?

そして大前提として、なんでそんな情報、私に入れるの!?
もうツッコミどころ満載過ぎる!
なのにメッセージで送るとなるとどこから言葉にすればいいかわからない!

結局、

『気をつけてね』

としか送れなくて、我牙丸くんからは

『わかった』

としか送られて来なかった。
そしてスマホを閉じた後も自分の中で膨らむ我牙丸くんへの疑問質問を一人で悶々と抱える。
しばらくベッドでゴロゴロして悶えてから、ようやく一段落ついて息をつく。

いやもう、なんで休みの日まで我牙丸くんに振り回されてるんだろう…

もう我牙丸くんの山トークはそういうもんだと思ってやり過ごそう。
もうどこから掘っていいのかすらわかんないもん。
てか、山行ってたら電波とかなさそうだし、しばらく連絡は来ないだろうし…。

という私の予想を裏切るようにスマホが震えた。
見れば何やら写真が添付されている。
何の写真かよく分からないからタップして大画面で見る。
それが何かわかった瞬間、今度は私が震えた。
写真には獣(たぶん猪?)が吊り下げられてるものだった。

え、何このショッキングSHOT…

追加でメッセージが送られてきた。

『今日獲れた猪。今から処理して今日の晩飯』

え、獲った猪を捌いて食べるの…?

『透も食べに来る?』

「行くわけないやろっ!」

思わずツッコんでスマホをベッドに投げつけてた。
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