【ブルーロック】GAGAMARU symphony
第4章 野生児の生態
CDの取り込みは午前中で終わってしまった。
朝ごはんが遅かったから大してお腹も減ってなかったけど、お母さんと一緒に軽めに昼ごはんを食べて、さて午後は学校の課題でもやろうかなっとか考え始めた頃、スマホが震えた。
チラリと見たらメッセージの新着通知。
見れば何時間かぶりの我牙丸くん。
『部活終わった』
あ、まだこれ続くんだ。
私はまたハムスタースタンプを呼び出して『お疲れ様♪』のスタンプを送ろうとスクロールする。
けど、やめた。
さっきメッセージ送ってしまったし、今更スタンプにするのもなって思った。
だから普通に
『お疲れ様』
ってメッセージで送った。
今回もすぐに既読がつくのかと思って見てたけどしばらくしても既読はつかなかった。
何なんだろう?この目的のないメッセージの応酬は。
こんなメッセージのやりとりはしたことがなかった。
中学校までの友だちとはもっとちゃんとした会話をしていた。
宿題のこと、テストのこと、クラスメイトのこと、先生のこと、恋バナをする時もあった。
遊びの予定も立てたし、遊んで帰ってきた後は「楽しかったねー」とか「また行こう!」とか。
ずっとメッセージのやりとりをしていてお母さんに怒られた時もあった。
スマホを取り上げられた時もあった。
それくらい、いつも、いつまでもおしゃべりしてた。
そんなに仲が良かったのに…なのに。
『透は透でそっちで新しい友だち作りなよ』
息がグッと詰まって、鼻の奥がツンと痛くなる。
目が熱くなりかけて、ゆっくり息を吸って長く吐いた。
あんなに仲が良くても離れてしまえば呆気なくなくなる。
他の人はどうしてそれが平気なの?
それとも呆気なく無くしてるのは私だけなの?
私がおかしいの?
私がもっと上手くやってたら無くならなかった?
向こうの高校に受かってたら今も続いてた?
わからない。
わからないし、何を今更。
もう一年も経ってるのに。
あー、午後は課題をやろうと思ってたのに何だかそんな気分じゃなくなった。
ベッドに背中からバフンっと倒れ込む。
このまま昼寝でもしちゃおうかな。
どうせ明日も予定なんてない。
夜中にやったって、明日やったって構わない。
それはそれで気が楽じゃない?
一人だって、全然平気。
外の光が眩しくてそれを遮るのに腕で目隠しした。
そうしてたら握ったスマホが震えた。
