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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第3章 近くの野生児


パソコンはというとさっきまでの不調が嘘のようにサクサクと読み込んでくれてあっと言う間にCD一枚分を取り込んだ。
これでようやく我牙丸くんにCD返せる!
これでようやく我牙丸くんに帰ってもらえる!
そう思って手早くディスクをケースに戻す。

「我牙丸くん!取り込めたよ!」

「おー」

「我牙丸くん、はいこれ」

「あー、ちょっと待って、今いいところ」

そのマンガ、一巻で途中で打ちきれないほどいいところなんかあった?って思いながら、横から覗いてみる。
いやー、やっぱりこのマンガは一巻で引き込まれる感じではないんだよなー。
でも、今後に繋がる情報がゴロゴロしてるから流し見じゃなくてもっとゆっくり読んでほしいんだよね。
そんなことを考えていたら我牙丸くんがまだ話の途中なのにパタンとマンガを閉じた。

「なんか字がいっぱいになってきたから頭に入らん。家で読む」

あ、うん、だよね。
やっぱりゆっくり読みたいよね。

「じゃあ、今ある分、全部貸してあげる」

「んー」

我牙丸くんは閉じたマンガの表紙を見ながら唸っている。

「?」

「とりあえず一巻だけ借りる」

そう言うとスクっと立ち上がって部屋から出ていった。

「え?我牙丸くん?」

私は受け取ってもらえなかったCDを手に慌てて我牙丸くんの後を追う。
我牙丸くんは真っ直ぐ居間に行くと自分のバッグを肩に掛けて、台所にいるお母さんに「お邪魔しました」とペコリと頭を下げて玄関に行ってしまった。

「あら、もう帰っちゃうの?透、そこまでお見送りして。お母さん、今手が離せないから」

「あ、うん…」

お母さんに返事をしながら、玄関でもう靴を履いている我牙丸くんを追いかける。
私はサンダルを引っ掛けたのでそこでようやく追いついた。

「我牙丸くん!これ!CD!」

「おー、そうだった」

我牙丸くんはCDを受け取るとバッグにボスッと突っ込んだ。
お父さんのCDなんだからもうちょっと丁寧に扱った方がいいんじゃないかとちょっとヒヤリとした。
けれど、それよりも。

「あ…あの、我牙丸くん…急に帰るってどうしたの?」
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