• テキストサイズ

【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第3章 近くの野生児


そんな私を我牙丸くんはどんぐり眼で真っ直ぐ見つめて私の次の言葉を待っている。
私の返事を待っている。

「…ないから……はい…」

「うん。じゃあ、部活終わったら連絡するから連絡先教えて」

私の返事に満足したように頷くと我牙丸くんはポケットからスマホを取り出した。

「え、あ、はい」

私も慌ててスマホを取り出してメッセージアプリを開く。
我牙丸くんもスマホでメッセージアプリを開いたが、一向に連絡先交換の画面が出てこない。
なんか違うアイコンを行ったり来たりしてる。

「あの…我牙丸くん?」

どうしたのか伺うように我牙丸くんを覗き込む。
我牙丸くんは口を真一文字に結んで「ムムム」と真剣な表情。
連絡先交換するだけなのに。

「透、連絡先の交換ってどこからやるんだ?俺、機械は苦手なんだ」

「え、あ…じゃあ…私が読み取る、ね?」

私は我牙丸くんのスマホ画面を覗いて我牙丸くんの連絡先のQRコードを出して私のスマホで読み取った。
我牙丸くんのアカウントを登録して、スタンプを送った。
ハムスターが「よろしくお願いします」ってお辞儀しているスタンプ。
すぐに既読が付いた。

「あ、来た。透そっくりのやつ」

聞き返そうとしたけど、次の瞬間には私のスマホには我牙丸くんそっくりの熊のスタンプが送られてきて、

「我牙丸くんだってそっくりじゃん」

っていうツッコミに置き換わってしまった。

「そうか?」

「そうだよー。てか、我牙丸くん、機械苦手なんだ?」

「うん、苦手。機械全般、苦手。情報の授業なんてチンプンカンプン…」

眉毛を下げて言う我牙丸くん。
本当に苦手らしい。
我牙丸くんっていつも無表情で飄々としているのかと思っていたから何だか意外。

「なんか意外。苦手なものなんてないと思ってた」

思ったことがそのまま口から出てしまった。
我牙丸くんは困った顔のまま私を見る。

「ある。苦手なこと、たくさんある。だからまたわかんないことあったら教えてくれ」

何だかすごく素直。
そんなに素直に頼られたら頼られたら方も自然と頼られてしまう。
だからか私も「さっきの連絡先交換はね…」なんて解説を始めてしまった。

「わかった。今度やってみる」

自信有り気に頷く我牙丸くん。
次の連絡先交換の機会まで今教えたことを覚えていてくれるのを願うばかりだ。
/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp