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【G@lileo】音色の方程式

第8章 間章『第三者の観測』後編




 「…………」


 草薙、内海、栗林。

 三人の視線がその背中を追う。

 湯川はインスタントコーヒーの瓶を取り出すと、
 カップを二つ用意した。

 一つは自分のもの。

 もう一つは、
 星宮が以前使ったものだった。


 「…………」


 内海の口元がゆっくり上がる。

 湯川は瓶の蓋を開けると、
 それぞれのカップにコーヒーを入れ、湯を注いだ。

 一つはそのまま。
 もう一つには砂糖を一つ、続けてもう一つ。


 「…………」

 「…………」

 「…………」


 誰も何も言わない。

 湯川はそんな三人を気にする様子もなく、
 二つのカップを持って戻ってくる。


 「ほら」

 「ありがとうございます」


 星宮の前へカップが置かれる。

 彼女はそれを両手で持って一口飲む。


 「…………」


 眉を寄せた。


 「先生」

 「何だ?」

 「今日ちょっと苦いです」

 「砂糖は二つ入れた」

 「じゃあ先生の淹れ方が悪い」

 「そんなわけがあるか」

 「だって苦い」

 「同じ豆だ」

 「じゃあ砂糖三つにしてください」

 「自分で入れろ」

 「ケチ」

 「だから何故僕が──」

 「ふふっ」


 内海がとうとう笑った。

 星宮が内海を見る。


 「内海さん」

 「うん?」

 「絶対さっきから楽しんでますよね?」

 「バレた?」

 「バレますよ!!」

 「ごめんごめん」

 「何がそんなに面白いんですか?」

 「いや」


 内海が湯川と星宮を見比べる。


 「二人、見てて面白いなって」

 「面白がらないでください!!」

 「ごめんって」

 「全然悪いと思ってないでしょ」

 「ちょっとしか」

 「ほら!!」

 「ふふっ」

 「内海君」


 湯川が呆れた声を出す。





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