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【G@lileo】音色の方程式

第8章 間章『第三者の観測』後編




 「七分ですね」

 「覚えてんだな」

 「覚えてますね」

 「ふふっ」

 「そこ」


 湯川が二人を見る。


 「聞こえているぞ」

 「悪い悪い」

 「全く悪いと思ってないだろう」

 「分かる?」

 「分かる」

 「流石だな」

 「草薙」

 「はいはい」

 「何だ、その返事は」

 「ただいまです」


 星宮が少し笑いながら言う。


 「おかえり」


 内海がすぐに返す。


 「え」

 「四時半までいるって決めたから」

 「決めたんですか?」

 「うん」

 「事件の相談で?」

 「まあ、それもあるけど」

 「それも?」

 「ふふ」

 「内海さん、なんか楽しそうですね」

 「うん、ちょっと」

 「何がですか?」

 「秘密」

 「えー」

 「内海君」

 「はい?」

 「余計なことを吹き込むな」

 「まだ何も吹き込んでません」

 「…………」


 星宮が思わず笑う。


 「先生、内海さんと相性悪そう」

 「よく分かったね」

 「内海君」

 「ふふ」

 「あ」


 星宮が、
 何かを思い出したように言った。


 「先生」

 「何だ?」

 「コーヒー」

 「…………」

 「約束」

 「約束はしていない」

 「四時半に戻ってくるって言ったじゃないですか」

 「それとコーヒーに何の因果関係がある?」

 「さっきお願いした」

 「僕は自分で淹れろと言った」

 「友達なのに」

 「友人なら自分で淹れればいいだろう」

 「ケチ」

 「…………」


 そう言いながら、
 湯川は立ち上がった。





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