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【G@lileo】音色の方程式

第13章 『接続る』




 その日の練習は、
 いつも通りだった。

 フルートを吹いて、
 時々、先生に何かを言われて、
 私が言い返す。

 いつもの時間だった。

 でも、
 ケースへフルートをしまって帰ろうとした時。


 「じゃあ、また」

 「ああ」


 数歩歩いてふと振り返る。


 「先生」

 「何だ?」


 私はスマートフォンを少し持ち上げた。


 「これからは、会わない日でも話せますね」

 「…………」


 先生が一瞬、黙った。


 「必要があればな」

 「必要なくても送りますよ」

 「何を?」

 「雑談」

 「…………」

 「嫌ですか?」

 「そうは言っていない」

 「じゃあ送ります」

 「君は僕の返事を待たないのか?」

 「嫌じゃないんでしょ?」

 「…………」

 「じゃあ決まり」


 先生は何も言わなかった。

 それを勝手に了承と受け取る。


 「じゃあ、本当にまた」

 「ああ」


 今度こそ、
 私は先生に背を向け歩き出す。





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