第10章 『帰結る』
終演後、
ロビーには多くの人が集まっていた。
「お疲れ!!」
「ありがとう!!」
「めっちゃ良かったじゃん!!」
「ほんと?」
友人や部員の家族、知り合いに、
何人もの人に声を掛けられる。
「おー!!」
「あ」
聞き覚えのある声がしたと思ったら、
例のゼミの男子学生だった。
「来てくれたんだ」
「そりゃ来るだろ」
「ありがとう」
「普通にすごかった」
「普通にって何」
「いや、マジで」
笑いながら、
男子学生が私の頭を軽く叩く。
「お疲れ」
「ちょ、やめて」
「頑張ったじゃん」
「子供扱いすんな」
その手を払いながら、笑う。
こういうところは、いつも通りだ。
ゼミでも何か一つ終わるたびに、
決まってこんな調子で絡んでくる。
だから、
特に気にすることもなく、
私もいつものように言い返した。