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君に唄う 【呪術廻戦*ヒロアカ】

第2章 『泡沫の君に永遠の青を』 五条悟


「へぇー、人魚ねぇ。おっちゃん、御伽話の読み聞かせなら結構お腹いっぱいなんだけど」


「これは、御伽話でも、冗談じゃないさ!!」



漁師は激昂して地面を蹴った。



「わしらはあいつを退治しようと、人魚の住む家に向かったんだ! だが……だめだった。あいつに近づこうとすると植物が生き物みたいに襲いかかってくるんだよ! 近寄ることも叶わねぇ……あんなの、どう対処しろってんだ!」



怯えたように震える島民たちの様子を観察していた夏油の目が、わずかに細くなる。



「……なるほど。近づく者を植物で拒絶し、立ち入らせない、か」



島民たちにお礼を言ってその場を離れたあと、五条が夏油の隣でニヤりと笑った。




「人魚の呪いねぇ〜。どう思う、傑? 」


「噂をそのまま鵜呑みにはできないが……『植物を操る』『天候を荒らす』というのは、恐らくその呪詛師の術式か、あるいは特級クラスの呪霊の仕業と考えて間違いないだろうね」


「まあ何でもいいや。さっさとその『人魚様』の顔拝みに行って、とっとと片付けちゃおうぜ」



五条たちはポケットに手を突っ込んだまま、島民たちが指差した島の奥——不気味なほど緑が鬱蒼と生い茂る崖の方角へと歩き出した。




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