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涙の本能寺

第1章 本能寺の変


朝日もしっかりと昇った頃…
本能寺が完全に火に包まれた。

「叔父上…」
「十兵衛殿…」

利三と秀満が光秀を呼ぶ声が微かに鼓膜に届く。それでも流れる涙を止めれずにいた。
目の前では自身の軍勢に痛手はほぼ皆無…喜ぶべきなのだ…それなのに…

なぜ…止まらないのだ…
なぜ泣かねばならぬ……っ

刃を向けたのは…火を放ったのは…間違っていなかったはずなのだ…

明智軍勢が声を上げ喚起に沸く中、光秀だけは息継ぎすら壊れていった。
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