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涙の本能寺

第2章 地獄の三日天下


本能寺が燃えて三日間の間に坂本城、そして安土城に向かっていく光秀と利三。
他にも何人かの家臣はいたものの、光秀の傍に常にいたのは利三だった。

「十兵衛殿…」
「なんだ」
「いえ…」

そう利三が言うのも無理はない。あの本能寺の変の後…初めての夜から何度うなされているか…利三だけは知っていたのだ。

裏切者…罪人だと…
燃える本能寺、燃え盛る炎のその光景が…
それが悪夢になっていたのだろう。

利三は気づいていたものの、口にすることは出来なかった。
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