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涙の本能寺

第1章 本能寺の変


ふと信長の口元に笑みにも見たゆるみが見える。

まさか…こんなことになるとはな…
尾張の虚けが…まさかこんな形で味方に…

信じた十兵衛に討たれるとは…

天下を取りにいたはずだろう。
安土の眺め…その先にも天下を取った俺の横に変わらずにお前がいるはずだっただろう…?

「違ったのか…?……なぁ、十兵衛…?」

こんなことなら直接言えばよかったな。

パチパチと火が回る…
煙が上がる…

「火を、放ったか…ばか者が…」

これでは俺の首を持って帰れぬではないか。言っただろう

【討ち取ったものの首は必ず持ち帰れ】

と…
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