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涙の本能寺

第1章 本能寺の変


弓と…刀と…
今ある力で、全てを以て迎え受けた…

それでもやはり力の差は歴然だった。

「……是非に及ばず…」

最後に残した言葉は我ながら呆気ない位に情けないものだった…蘭丸達も…与五郎も…皆討たれていく…

敵に背を向けるのは癪だ…でも、それでも城の中に入っていくほかなかった。

必死に戦う家臣の顔…それに紛れて信長の瞼の裏に残ったのは…

「何であんな顔をしておったのだ…明智よ…」
「なぜ…お前は胸を押さえて…泣いておるのだ…」

その顔が瞼の裏から消えなかった…
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