第1章 本能寺の変
騒がしい…本当に…
まだ明け方…そんな中…
喧嘩ならもう少し日が昇ってからにしたらよいだろう…
信長はそう思っていた…
ただ…その時廊下から聞こえた蘭丸のはっきりした声…
『明智の者にございます!』
『敵は明智の軍勢です!謀反です!』
まさかな…そう思った。
表に出ればそこにはもう城ごと囲まれていた…
どれほどの兵力の差だろう…完全にこんなものは負け戦になる。
それでも…向かってきたものには立ち向かう…
とは言え…
なぁ…十兵衛よ…なんでそんな顔をしておる…
なぜ泣いておる…
俺を討つなら…泣く必要などないだろう…?
指揮を執っていたいた明智の顔は涙を我慢している顔だった…