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涙の本能寺

第2章 地獄の三日天下


『敵で終わるのは俺が癪に障るからな、こっちでまた仲よくしようぜ』

信長らしい言い方だった。
小さく笑えばようやく顔を上げた光秀。

「殿がそういうなら仕方がないですね…地獄でも極楽でもお供いたします」
『十兵衛…』
「…次は刃ではなく…必ずや、茶を持ちます…」
『……次は、裏切るなよ?』
「…信長…様…っ」

その信長の最後の言葉に、光秀が目を見開いた直後だった。夢だったのかと言わんばかりにすぅっと淡い赤紫色の光となって消えていった。
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