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涙の本能寺
第2章 地獄の三日天下
周りには利三はじめ、付いてきてくれている家臣たちがまだ眠りに就いたまま…起きているのは光秀のみ…そう思っていた。
「…十兵衛殿、いかがなされましたか」
「…っ…利三…」
「また悪夢でしょうか?」
「…違う…そんなものでは…」
震える手をグッと握りしめ、光秀は涙を見せまいと膝を抱えた。
討つときには…こんな気持ちになるとは思わなかった。
いや…解っていたのか…
ただ、そう思う心に蓋をしてみないふりをしていたのか…?
光秀はそれ以上何も言わずに横になった。
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