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涙の本能寺

第2章 地獄の三日天下


坂本上に着いた夜、やっと安心できる場所のはずだった。

夜の帳…うとっと眠りに就こうかという頃…
眠っているのか…それともまだ起きているのか…それすらも怪しいほどの現実との境目が解らない程リアルな鼓動…

私は…そこにいなかったはず…なぜ…私が…火を持っているんだ…?

『利三と秀満に任せただろう…?』

なのに…なぜ…自分が…本能寺に放つはずの火を持っているのだ…

やめろ…やめろ…っ!!

でも自分の意思とは逆にその火は光秀の手から無残にも本能寺に放たれた。
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