第2章 あなたがいるから
鳥の鳴き声が聞こえる。段々意識がはっきりしていく。
なんだ、夢か…
懐かしい頃の夢を見たな…
確かあれはまだJrだったはず。
今思えばあれが初めて大野さん…もとい、兄さんのことを意識した瞬間だった。
…隣ですやすやと眠る兄さんを見る。
「……幸せだな、今…」
そう呟いて起き上がろうとしたら
右腕をグイッと掴まれてベットに引き戻される。
「うわっ?!」
流れるように兄さんに抱きしめられていた。
「なぁに、嬉しいこと言ってくれちゃって…」
そういって兄さんが笑う。
「起きてたなら言ってよ!恥ずかしい…」
「しょーちゃん可愛い」
「もう、そればっかり…」
ちゅっ、と軽くキスをされる。