第4章 憧憬
ふと、翔くんの身体に付けたキスマが視界に入る。
それは時間が経って少し薄くなっていて。
なんだか寂しくなってキスマの上にまた口付ける。
「んっ……ちょ、じゅん…」
「翔くんは俺のって、身体に分からせとかないとね」
「……もう今日はこれ以上シないよ?」
「わかってるよ」
「……また、今度ね」
そう言う翔くんの笑顔がなんだかちょっと艶っぽくて。
ほんと、この人には敵わないな…
もうこの人になら一生狂わされてもいい、なんて思った。
完全に俺だけの翔くんにはなれない。
それは分かってるし、今更どうこうしようなんて思ってない。
だけど、この人が今俺のことを好きだと言ってくれる、その事実がなにより嬉しくて。
今、1番幸せだな、なんて思いながら
翔くんを抱きしめて眠りについた。
End