第4章 憧憬
しばらく経って、ベッドで少し体を起こして
ぼーっとしている翔くんに、ペットボトルの水を渡した。
俺も持ってきた水を飲む。
すると、翔くんが俺の手元を見て少し笑った。
「…こんな時でもじゅんは常温なんだね」
「そりゃそうよ」
「さすがです」
2人で水を飲んでたら、翔くんが少し照れたような顔で俺を見つめた。
…どうしたんだろう、すげー可愛いけど。
「…なに?どうしたの?」
「……その…俺も…じゅんのこと、好きだし、愛してるよ。」
「え…?」
「あの時の、『そういうのじゃない』ってのは違ったってことでしょ?」
「…!!思い出したの?!
忘れてたんならいっそ思い出さなくてよかったのに!恥ずかしい…」
恥ずかしさに思わずベッドに倒れ込む。
「さっき、じゅんに『誰にもあげない』って言われて思い出したよ…昔も言われた気がするなって」
「墓穴掘ったかも…」
「ふはっ、その通りかも」