第4章 憧憬
すると翔くんの表情が柔らかくなって
俺の目をしっかり見て、微笑みながら言った。
「…ほんと、ずっとじゅんは俺のこと好きでいてくれたんだね。
ありがとう、じゅん。」
……あの日。
翔くんはあげない、なんて言った日。
言ったことを凄く後悔してた。
でも、今こうして翔くんから「ありがとう」なんて言われて。
自分の好きを受け入れてもらえて。
こんなに幸せなことはない。
体を起こして、翔くんと向き合う。
翔くんの目を見つめながら、言葉にした。
「…ううん、こちらこそ、ありがとう。翔くん」
俺の憧れで居続けてくれて。
俺のそばにいてくれて。
俺のことを好きだと言ってくれて。
「ほんと、ありがとう…」
俺がそう言うとふわっと微笑む翔くん。
その笑顔があまりにも優しくて…
なんだか涙が出そうだった。
この人を、好きになってよかった。
愛してよかった。
ずっと、ずっと…こうしていたいな…
なんて、愛おしさが溢れた。