第4章 憧憬
でも、翔くんと付き合っているという事実に、勝手に1人で盛り上がってしまっているのだろうか
最近特に、所謂「独占欲」が強くなっている気がしている。
別にこれは3人に嫉妬してるとかいうわけでも、3人が邪魔だとか思うわけでもなくて。
ただただ純粋に、翔くんを俺のものにしたいだけ。なんだけど…
それが難しいのがこのシェアハウス。
翔くんは日々、代わる代わる誰かの部屋へ連れていかれて…一夜を共にしている。
今日はタイミングよく俺だっただけで。
完全な独占状態にはなれない訳で。
今のこの暮らしが幸せであると同時に、ずっと頭の中で翔くんを独占したい気持ちに駆られている。
最近はずっとそれに頭を悩ませていた。
「……ん!」
「……ま、…ゅん!」
「………まつじゅん!」
ビックリして振り向くと不安げに俺を見る翔くんが居た。
「反応が全くないから心配したよ」
「ごめん、ごめん、考え事してた…」
「今度のライブのこと?
大丈夫、自信もっていいって!
あんなすごい演出、ファンのみんなもビックリするよ」
なんて笑顔で言う翔くん。
…そう真っ直ぐな瞳で言われると、
独占欲のこととか考えてた自分が恥ずかしくなってくる…
こんなだけれど、それこそさっきまで1回ヤってたわけで。
んで、風呂入って、バスローブ渡して。
てしたらいつの間にか翔くん寝てて。
そんな翔くんにキスしたら起きてて…
今に至るわけで。
なんかもうちょっとムードというかそういうのあったっていいじゃん、とは思うけど
そういうのが無いのもこの人のいい所だからな…
なんて思う。