第2章 あなたがいるから
「そろそろ起きてご飯食べる?」
「うん、そうしよっか…あぁ、しょーちゃん、そうだ1個言わなきゃって思ったんだよね」
兄さんの顔が真剣になる。
それにびっくりして恐る恐る聞く。
「言わなきゃって、何を…?」
「……しょーちゃんさぁ、昨日も思ったんだけど、
えっちの時、兄さんって呼ぶのやめない?」
「へえっ?!」
思わず変な声が出た。
「なんかさぁ、ホントの兄弟に手ェ出してるみたいになんじゃん。あれ、ほんと良くないよ…」
「…確かに…仰る通りで…」
「前みたいに智くんって呼んでよ、ね?」
「……善処します」
全くの無意識だった…というより、兄さんと呼びすぎて事が起きてもそのままだったというか……
「いや、でも結構、智くんも照れるくない?」
「……うーん、確かにそうかも…」
すると兄さんは悪い顔をして
「じゃあどっちがいいか今から決める」
と言うとベッドで横になっていた僕をグルっと回転させて仰向けにすると、兄さんに押し倒される体制になった。