第7章 再び〜
手の空いているスタッフ総出でのお見送り
「次も是非おふたりでお越しください。スタッフ一同楽しみにお待ちしております。」
オーナーの言葉に同意を示すように皆さんが笑顔を向けてくれる
「ご協力、ありがとうございました。今度はプライベートで彼と一緒に伺います」
車が見えなくなるまで手を振って見送らせる
「はぁぁぁぁ」
「満足のため息?」
「うん、オーナーさんやスタッフの皆さんの心遣いに満たされたぁ」
満足感が満ち満ちて目をつむる
「俺も満足させたと思うんだけど…身体を」
からかうように言うから
「うん、すっごく気持ちよかった」
盛大に笑って
「素直だねぇ」
そういうとこ、スキだわ〜と言ってくれる
渋滞にハマらず帰って来られた
お昼ごはんどうする?と尋ねるとすぐに“カレー”と帰ってきた
調理して提供する
「うわぁ、久しぶりぃ♪いい匂い、いただきまーす」
おかわりをして食事を終える
「俺、この後一旦学校に行かなくちゃいけないんだ。夜には戻るよ」
待ってるねと言って送り出した
食後の片付け、洗濯と掃除、ウンベラータの水やり
リビングテーブルに座って窓の外を眺める
悟が帰ってきた
今度は期限付きじゃない
どちらかがイヤになるまで続く
結婚と子ども以外制限はない
もともと結婚への興味は薄い
さほど魅力を感じない
かと言って独身を貫きたいとも思っていない
どちらでもいいんだと思う
結婚したいと思える人と出会えばするだろうし
出会わなければひとりだろうし
悟とも結婚したいかと言われたらそうでもない。かと言って軽い関係がいいとも思っていない
ひとりになる時間や空間は欠かせない
偽りのない深い心の繋がりも
体の相性
互いが相手を思いやる気持ち
違いをご理解し受け入れようとする思い
この全てが満たされている
それ以上の約束は必要ない
離れる時は絶対に来るし、それまではこの縛りのない心地いい関係がいい