第8章 5年後〜
「奥、いっぱい突いてあげる
グリグリ〜ってしてあげるから俺の、で気持ちよくなって?
溺れてる顔晒しながら沼の奥底まで沈め」
ガシガシっ力強いけれど乱暴でもなく優しくもない
絶妙な加減で追い詰められる
「ぐっちゅっぐっちゃっぐっちゃっぐちゅっぐちゅっぐちゃっ」
卑猥な音が空間に漏れる
どんどん高まる呼吸と心拍、深まる繋がり、研ぎ澄まされ感覚、どれもがなくてはならい二人を一つにする働き
腰を支える手に手を重ね、もうイッちゃうと視線を送る
目線を合わせたまま小刻みに突き上げられ腰がしなりガグっと落ちる、同時に最奥で熱が放たれた熱さを感じとる
荒い呼吸がなかなかおさまらない
胸の上に悟の汗が垂れる
胸と唇にキスしてずるりと悟が抜けていく
まだ硬さを残したそれに腰が震える
呼吸が整ってから悟が冷めたい水を持ってきてくれて一気に半分飲み干、ふたりとも放心してベッドに体を預けた
「ねぇ〇〇〇、俺〇〇〇のこともう手放してあげられない……
怒りも嫉妬も恨みも渇望も“強い執着”が原因…それが呪いの元になるってわかってるのに…」
「1ヶ月私が消えた時、あの時『自分一番他は二番』じゃなかったことに気がついたの。『悟一番私は二番』だった…
苦しかったし、このまま行ったら全てが壊れてしまう気がして怖かったから悟から逃げた。
逃げるって決めたら1ヶ月間の東北行きが決まって、物理的にあの状態から抜け出せたし、1ヶ月かけて『自分一番他は二番』に戻ることができたの。
それからあのシリーズは今も続いてるし、悟とも一緒にいられてる。
『私も自由』『悟も自由』
自由には責任が伴うって子供たちが教えてくれた。縛りじゃなく『責任ある自由』で悟と繋がっていたい」
悟も『自分一番他は二番』やってみたら?しれっと言ってみた
「軽っ‼︎そんな軽く『やってみたら?』って言っちゃうの?」
「うん、だって呪いにはなりたくないんでしょ?私は呪いには落ちないよ。受け取らないから悟に戻っていくでしょ?もともと持ってる呪いと跳ね返ってきた呪い、Wだね、はははっ」と笑う
はぁぁぁぁ、やっぱ手放してやれねぇわ〜
天を仰いで悟が呟く
『ははははは〜っ』
ふたりの呑気な笑い声が部屋に広かった