第6章 それから〜
6月終わり頃《五条家、◇◇家》ご結婚&ご懐妊のネット記事を見つけた
「悟、奥様ご結婚、ご懐妊おめでとうございます
末永いご多幸をお祈りいたします」
画面を見ながら呟いた
自分でも驚くくらい素直に言葉が出てきた
本当の意味で終わったんだな
7月に入りウンベラータの枝がグングン伸びてバランスが悪くなってきた
剪定してあげようと思ってたのになんやかんやで後回しになってしまった
パキラの前例があるからオーナーさんに相談してみよう
2日後の午後なら伺えますよ?というのでお願いした
「ピーンポーン」
「ありがとうございます、どーぞ」
お久しぶりですね、お元気でしたか?
お互い軽いあいさつをしながらリビングに案内する
「元気に育ててくださってますね、とてもいい状態ですよ。
植物たちをお世話する才能ありますよ」
お上手ですね、と返して笑いあう
用意してきたが、植替えを希望するか尋ねてられる
この夏で2年目になるからタイミング的にはちょうどいい
「お願いします」
車に戻って道具を揃えてきてくれた
ベランダに汚れ防止のシートを広げ手際よく植替えと剪定をしてくれた
その様子を見ながらウンベラータをはじめ、植物全般の話をする
植物にハサミを入れる時いつも痛いだろうなぁって思ってしまうと話したら
「ココを切るよって声掛けしてあげるといいですよ。そうするとちゃんと聞いていてエネルギーを引っ込めるんです」
「そうなんですか⁈聞こえてるんですか⁈」
「はははっ
音として聞こえているか、意味が伝わってるかどうかはぶっちゃけわかりません。が、切ったらあと、そこから病院にかかるとか腐ってしまうとかのトラブルが少ないような気がします」
お師匠さんの教えですか?と尋ねるとそうだという
「五条家は…五条家がどんな家系かご存知ですか?」
はいと答える
「五条家は呪術師の家系でしょ?
そこに出入りする職人たちの中にちょっと感じる、ちょっと見えるなんて人もチラホラいるんですよ」
集まってきちゃうんですかね?と笑う
スッキリ剪定され、ひと回り大きな鉢に植替えられたウンベラータにたっぷり水をやる
私たちもコーヒー飲みませんか?と誘ったらいただきます、と言ってくれた
「五条さんのご結婚、ご存知ですか?」