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五条悟 愛し愛され

第6章 それから〜


「はい、奥様はご懐妊だそうでWでおめでたいですね。」



「おふたりが来店された時のこと今でも鮮明に覚えています。」
コーヒーを見つめながら優しい表情を浮かべる

「オープンしたての頃、一度お祝いに来てくれて……学校の敷地の一部を剪定してくれないかとの依頼でした。それからずっと継続して携わらせてもらっています。ついでに記念だからと鉢植えをひとつ購入してくれました」
それを枯らしたんですね?と聞くと笑ってそうだと答える
「それからは新規のお客様をたくさん紹介してくれてなんとか今日まで店を続けてこられました」
懐かしそうに、嬉しそうに話してくれる
「そういう時来店されるのはお客様だけで五条さんが一緒に来ることはありませんでした。お礼の連絡をして今度は一緒に来てくださいと言っても『ヒマじゃないんでね』と断られて…」
ふふっ悟らしい
「あの日、おふたりでご来店いただいて驚きました」

「〇〇さんの姿を目で追って楽しそうにしているのが印象的でした。僕が『聡明な方ですね』というと『僕のかわいい大切な人』というので『彼女さんですか?』と尋ねたら教えてくれなくて…」ははっと笑いながら話してくれた

「僕、めちゃくちゃ嬉しかったんですよ。大切な人に巡り会えたんだなって。はじめて見ましたから、五条さんのあんなに楽しそうで嬉しそうで…幸せそうな顔」
笑顔が曇る

「同時に複雑でもありました…。」
「許嫁がいらっしゃること、ご存知だったんですか?」
うなずいて…
「あのような家柄の方は未だにそういう形を取ることが多いそうで、受け入れていると話してました……。一般家庭で育った僕には理解不能です……」


公に結婚、懐妊が発表されて〇〇さんはどうしているだろうかと気になっていた時、剪定依頼が来て驚いたのと受話器から聞こえてくる声が元気で明るかったのでほっとしたと言う

せっかくのご縁なのだから幸せになってもらいたいですねと言うと同意してくれた

ウンベラータの水やりはしばらくの間、土が乾いてから少しずつ、日陰に置いてあげてとお教えてくれた

玄関まで見送って思い出した
あの日、オーナーさんも2鉢を見比べて悟に同意したのは何故かと尋ねた
「五条さんと似た気質?なんだと思います。僕ははっきりわかる方ではないんですが肌勘でコッチだと思いました」








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