第2章 出会い〜
「ありがとう
僕の家系は特殊でね。
広く一般的には『名家』として伝えられているだけで、なんの『名家』だか知る人は少ない。
僕の家系は呪術を扱っているんだ。仕事ももちろんそれ。今は後進の教育に携わりなが任務にも赴いている。
正直、めっちゃ忙しい。だけど体は疲れないんだ。術式で100%回復できるから。心もある程度割り切って仕舞えばそうダメージは無い。
無いが……どろっとした澱のようなものが少しづつ心の底に溜まっていく。
あの日、君が道端でしゃがみ込んでいた時、そこだけスポットライトが当たったみたい光ってた。なんだ?と思った。様々なものに興味を惹かれない僕が気になったんだ。それで声をかけた。
そしたらビンゴ‼︎君に触れた時、触れたところからドロっとした澱が少し僕から溶け出していった。触れるたび少しづつ僕の中に明るさが戻ってきた。
正直勘違いなんてあり得ないんだけど、明確に判断したかった。ひと月時間を置いた。今日改めて君に会って話してはっきりわかったよ、君の放っているエネルギーがめちゃめちゃ純粋なんだって。近くにいるものをジャッジせず勝手にクリアにしてしまう。無意識にね」
「エネルギー?」
「すべては固有のエネルギーを持っている。君固有のエネルギーの質が純粋なの」
「はぁ、それならお付き合いしなくても定期的にお友達としてお食事に行ったり遊びに行ったりしたらいいんじゃないですか?」
「僕は男として君に触れたいんだよ」
おっっっと……そーゆー……
「セフレ的な?」
「全っ全然ちがう‼︎ん〜〜〜もぉぉぉ」
いきなりなんだ⁈
めっちゃ可愛らしい生き物に変身しそうな予感がする…
「光ってて興味が湧いた!声かけたらかわいかった!触れたらエネルギーが浄化されて驚いちゃった!びっくりしてずっと〇〇さんのこと考えてて本当かどうか確かめたかった!それで今日、本当だったってわかったから手放したくないって…思ったんだ……」
一息置いて
「それともっと大事なこと…これが一番イヤなこと……」
「なんですか?」
「婚外子は作れない。血統の性質上これはどうしても外せない。それ以外のさまつなことは全部俺が捻じ曲げる。まだ君が俺を好いてくれるかどうかわからないけど、一般的な未来は描けない。結婚もできない。」
そうか……だから彼女なし、なんですね……
