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すいめいのひと

第14章 滴る




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義勇視点

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今朝はスケジュールの関係で、俺は立番ではなかった。
名前に会えないのは残念だったが、どこかほっとしている自分もいる。

結局、日曜日も彼女で淫靡な想像をしてしまった。
夢に見てしまったのだ。
俺は思春期かと自分でツッコミたくなった。
あまりにも愚か…

そういうわけで彼女に合わせる顔もなく…
結局、土曜日のメッセージのやり取りも、かなり時間が経ってからスタンプをひとつ返すのが精一杯だった。
次に会う約束をしたかったが、罪悪感と緊張で、出来なかった。

仕事が早く片付き、帰り支度をしていると宇髄がやってきた。

「おっ、冨岡、もう帰り?」

「あぁ」

「名前ちゃんとデートか?」


いやらしさを微塵も隠してない顔で聞いてくる。
こいつのこういうところは呆れる通り越して感心する。

「彼女と俺はそういう関係ではない」

「地味だねぇ。そんなこと言って、あの飲み会の後名前ちゃんをお持ち帰りしたんじゃねぇの?」

「…なぜ知っている?」

「は?」

ガタッ、ガタンッ、ゴフッ

四方からいろんな音がした。

「ちょ、ちょっと、冨岡くんどういうこと?詳しく話して!」

「てめー、すました顔して送り狼たぁいい度胸だなァ、面かせェ」

「全くだ、お前のせいで今机に足をぶつけた」

「俺は飲んでたコーヒー吹き出したわァ」

みんなが俺のところにやってくる。
なんだかデジャヴだ…。

「よもや!また冨岡になにかあったのか!」

見回りから戻ってきた煉獄も加わってきた。
はやく帰りたい…
囲まれて名前のことを話すのは気まずいから勘弁してほしい。

「あの飲み会の後、冨岡のヤローが名前ちゃん家に連れ込んだんだと」

「それは感心しないな!!」

「煉獄、お前は今朝立番じゃなかったか。例の女には会ったのか」

伊黒が煉獄に問う。
伊黒は先約があったため金曜日の飲み会には参加してないが、仲の良い不死川かおしゃべりの宇髄辺りに話を聞いたのだろう。

…今朝の名前の様子は俺も気になるところだ…

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