• テキストサイズ

すいめいのひと

第13章 白露



義勇くんの頭を撫でると、気持ちよさそうに目を瞑った。
そのまま撫でていたら静かな寝息が聞こえてきたので、やはり眠かったのだろう。
このままお昼まで寝かせてあげよう。

推しの寝顔…
いつもはキリッとした顔をしているけど、寝てる時は少しあどけない顔になるようだ。

テレビをみながら時々寝顔を眺めたり頭を撫でたりして過ごしていたが

ふと、急に悪戯心がくすぐられた。

こんな機会滅多に無いので、起こさない程度に推しの顔を触ってみたい…
義勇くんは私に触れてきたんだから、私だって少しくらい良いはず…!!

まずは耳から…

少しだけ髪の毛をかき分けて、形の良い耳のふちをそっと指でなぞってみた。

「……」

な、なんだか…背徳感がすごい…

何度か繰り返しなぞった後、耳たぶをふにふにした。
たまらん。

今度はほっぺたを撫でてみる。
さらさらだぁ
つついてみたいけど、さすがに起きるだろうか。
でもやってみたい…!

好奇心に負けて、ゆっくりとやさしく、ふにっとついてみた。
男の人だからほっぺたの肉付きが薄くて、期待した感触ではなかった。
義勇くんはまだ眠っている。

……唇もいっちゃう???

いいよね?私ふにふにされたし。
私もしていいよな、うん。

恐る恐る、義勇くんの唇に触れてみた。
指先で、ちょんっと。
頬っぺたより柔らかい感触にテンションが上がる。

もう少し触りたくて、今度はふにふにしてみた。

…義勇くんの気持ちが少しわかってしまった。
これは、ついつい触りたくなる。

しばらくふにふにして満足したので、唇から指を離そうとしたら急に手首を掴まれた。

「へ?」

「…触りすぎだ」

ちゅっ

気づいたら
義勇くんの目が開いてて
さっきまで唇を堪能してた私の指先に

義勇くんがキスしてきた。

「……ほぁあああっ!!」

いきなりの出来事に勢いあまってバンザイの姿勢になる。

ゆ、指にちゅってされた……
指に!!!ちゅって!!!

いやそりゃさっきまで唇を指で触ってたけど!!
同じことだけど!同じじゃない!!

バンザイのまま固まっていると、義勇くんが私の膝からのそりと起き上がり、私の顔を覗き込んできた。

やめて、今私顔赤いの!!!とどめささないで!

「熱心に触ってくるから、指を食べてほしいのかと思った」

「なわけあるか!!」

思わず突っ込む。

/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp