第13章 白露
「はぁ〜…」
………薄々感じていたけど、義勇くんって私のこと好きだよな????
恋愛対象としての意味で。
彼が凄まじい天然なので、本気で恋愛感情抜きでこういう振る舞いをしている可能性があるから気にしないようにしてたけど、ここまでくると嫌でも無視できなくなってくる。
むしろこれで私のこと女として好きじゃなかったらそれはそれで大問題だ。
柔らかいのが好きだからという理由で、誰彼構わず簡単に体に触れてくる男ということになるのだから。
いくら顔が良くてもそれだといつか本当に逮捕されると思う。
それに、私が不死川さんをどう思ってるかも気にしてたから多分私のことが好きでほぼ間違いはないと思う、んだけど…
対して、私は…
どうなんだろう……
推しだから義勇くんのことは当たり前に好きだけど、これは恋愛感情も含まれているのだろうか。
彼からの度を越したスキンシップを許せてしまうのは恋してるから??
でも私、義勇くんが私以外の女性と仲良くしたり、付き合ったりするところを想像しても、よかったねとしか思わないんだよなぁ…
彼には幸せになってほしい…というか、彼は幸せになるべきだ。
義勇くんが幸せなら、義勇くんが誰を選んでも私は嬉しい。
やはり、恋愛の好きより、"推し"というのがしっくりくる気がする…。
「うーん…」
トイレを済ませリビングへ入ると、義勇くんがソファで寝転びながらテレビを眺めていた。
心なしか、瞼が重たそう。
「義勇くん、眠いです?」
「…いや…」
否定してるけど眠そうだ。
昨夜、私にベットを貸してくれていたから、彼はきっとソファで寝たのだろう。
ちゃんと寝れていないのかもしれない。
「ベットで寝る?お昼になったら起こすよ?」
「……一緒に寝たい」
はいきた!!
なんとなくそうくると思ってました!!!
かわいいけども!
さすがに恋人でもないのにベットで一緒に寝るのは抵抗がある。
それに、義勇くんがまたセクハラしてきそうだ。
「膝枕でどうでしょう?」
「……してくれるのか」
「良いですよ!」
義勇くんが上体を起こしたので、私はソファに座った。
彼の方を向いて膝をポンポンと軽く叩きながら、どうぞと言うと彼はすぐさま寝転んできた。
尻尾があったら、絶対今ブンブン振ってるだろうなぁって顔してる。