第1章 水月
肩に、なんか圧力かかってる...
と思って見てみたら、男性の手。
地面がいつもより近いし、なんか柔らかい。
そちらも見てみると、男性の足。
そして見上げれば竹刀先生のご尊顔。
....やばいやばいやばい
冷や汗がでる。
この体勢から察するに、すっ転んだ私を竹刀先生が受け止めてくれたんだ。
受け止めた拍子に地面に尻もちをついたんだろう。
つまり今、私はアスファルトに座った推しに抱き抱えられてる。
混乱状態である。
てかずっと目が合ってる、なんか言わなきゃ、なんか、なんか...!!!!
焦りを落ち着けることができないまま、必死に声を絞り出した。
「...お、おはようございます....?」
「....は....???」
ばかかよもうやだ消えたい
助けた人がお礼より先に挨拶してきたらそりゃ混乱するよ
ほらもー、竹刀先生ぽかんってしてる
その顔もレアだなおい