第11章 漣
「どわぁああああああっ!!!」
(ビクッ)
急いでさっきまで寝ていたベットに戻り、掛け布団を頭から被って身を隠す。
何故彼があんなに焦って身の潔白を証明していたのかわかった。
私が半裸だったからだ……!!!!
自分が脱がせたわけじゃないと必死に訴えてたんだ!
上はまだマシだった。
キャミソール着てたから。
でも下はいかん。
パンイチだ
アウト!!!!
「ごごごごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
「………」
恥ずかしすぎる…!!!
布団越しに、義勇くんが困惑してる気配がする。
あぁ、顔が見れない…推しの家でなんてことをしでかしてしまったんだろう…
「…服を着たら、教えてくれ…」
しばらくの沈黙の後、義勇くんはそう言って部屋を出て行った。
私はすぐに起き上がり、自分が脱ぎ捨てた服をすぐさま拾ってそれはもう急いで着た。
寝室のドアを開けるとリビングに繋がっていて、
義勇くんがマグカップをダイニングテーブルに置いていた。
「あの…」
「緑茶だ…座って飲むと良い…」
「あ、ありがとうございますっ…」
わざわざお茶を入れてくれたのか…
重ね重ね申し訳ないと思いつつ、いただくことにした。
私が椅子に座るのを待ってから、義勇くんも向かいの椅子に座った。
「…どこまで覚えている」
「ぁ…えと…義勇くんが、公園のベンチに私を座らせてくれたとこまでは記憶が、あります…」
「それ以降は…?」
「恥ずかしながら全く…起きたら義勇くんがいて、私はあんな格好で……ほんともう、介抱してもらったあげくあんなお見苦しいものを晒してしまって申し訳ございませんでした!!!!!」
頭を下げる。
本当に、いい歳してなにやってるんだろう…
「………」
義勇くんが何も言ってくれないのが気まずくて、ちらりと顔を見る。
複雑そうな顔をしてこっちを見ていた。
……っていうか、それ以降…?
わざわざ確認するってことは、それ以降に何かあったってこと…?
………まさか…
「も、もしかして私、義勇くんを襲ったりしましたか…?」
恐る恐る聞くと、義勇くんは無言のままだったけど、その代わりにまたほんのり顔が赤くなった。
待って待って待ってなにその反応!!!!!
襲ったってこと?!私?!
どうして覚えてねぇんだよ!他の記憶全部失っても覚えてろよ!!