第6章 流水
そんなわけで私は竹刀先生を下の名前で呼ぶことになり、私にとってはとんでもないご褒美なんだけど...
でもこれって、彼が私のことを下の名前で呼ぶつもりがない場合、私はただの距離感勘違い女になってしまうんじゃ...?
推しに引かれるのだけは避けたい...
どうしたものかと考えながら、今朝も通勤ルートを歩いていると、学校が近づいてきた。
竹刀先生改め、義勇さんは今日はいるだろうか
目を凝らして近づいていくと、門前に立っている人の風貌がくっきりしてきた。
あれは...その筋の人?!
以前見た顔がくっそ怖い人だ!!
あの時も一応挨拶はして、むこうもちゃんと返してくれたけど...
やはりあの怖さはびびる。
だめよ名前、人を見かけで判断してはだめ...!!
もしかしたらむっちゃくちゃ優しいかもしれないわ...!!
.........まてよこの見た目でむっちゃ優しいとか萌えるな...
とかなんとか考えてたらもう学校が目の前に。
「おはようございます!」
「...はよォございます...」
じーーーー
こちらを観察するような眼差し。
え、なに?私不審者だと思われてる??撲滅される??
やだよその感じで本当に怖い人だったらなんの捻りもないやん勘弁して!!
「...あんた、名前さん?」
「はいぃ!!!」
名前を呼ばれて思わず全力で返事してしまった。
なんで知ってんの????
天元さんとカナエさんから聞いたんだろうか?
それとも義勇さん??
「やっぱあんたのことだったかァ」
「......?...あの?」
「あぁ、ワリィ...この間、珍しく冨岡のヤローが女物のマフラーしてたもんで教員のみんなで締め上げたらあんたの話が出てなァ」
物騒だなオイ
締め上げるて
「んで、昨日、あんたに一目会おうと宇髄と胡蝶が絡んできただろォ」
「は、はい」
「他人に物珍しい目で見られるのは気分よくねぇよな、悪かったなァ」
こ、この人......
良い人だ!!!!!
この風貌で優しいっていう天然の武器で数々の乙女を無意識に落としまくるメロ男だぁあああ