第6章 流水
ふと、カナエさんとの会話も思い出す。
昨日は2人がいたからいつもより話し込んでしまい、軽く挨拶して急いで職場に向かおうとしたら、少し進んだ先でカナエさんに呼び止められて・・・・
『名前さん、ごめんなさいね。急いでるのに。』
『いえ、どうしました?』
『あのね、冨岡くんなんだけど...彼、友達が少ないの』
(...突然の悪口???)
『かなり言葉足らずなところがあって、周りの人とうまくいかないことが多いようで…本人もどうすれば良いのかわからないみたいでね』
『あぁ〜...なるほど?』
『それが原因で、普段はあまり人と関わろうとする人じゃないんだけど...でも名前さんとはお友達になりたいみたいで』
『私と?!?!』
『そう、なんでかなって思ってたけど、今日名前さんに会ってわかったわ。こんなに素敵な人、私だってお友達になりたいもの。』
『ぐっ....』
『名前さん?大丈夫?』
『はっ、続けてくださいっ!』
『あ、えっとね...だから、これは完全に私のお節介なんだけど、今後も冨岡くんをよろしくねってことと、彼のこともぜひ下の名前で呼んであげてほしいなって...』
『喜んで!!!!!!!!』
『うふふ、嬉しいわ』
・・・・ということがあった。
途中、カナエさんの可憐さに爆散しそうになるのをなんとか耐えた。
だってあんなこと言われながら美人に手を握られ微笑まれるなんて、むしろ良く耐えたほうだと褒めてほしいくらいだわ。
カナエさんの言う通り、
確かに竹刀先生は、話が得意ではなさそうだ。
表情もほぼ無だし...
動きを見てればとっても優しくて可愛い人ってわかるんだけども。