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すいめいのひと

第5章 水鏡




翌日の今日、俺はまた立番だった。
不相応だと分かってはいるが、彼女に会える日はやはり浮き足だってしまう。

だが今日はいつもと違った。

「よー!冨岡!今日は俺も一緒にやるぜ!派手にな!」

「私もご一緒させてもらうわぁ」

校門に宇髄と胡蝶がいた。
恐らく昨日話した彼女を一目見ようという魂胆なのだろう。
俺の癒しの時間を邪魔しないでほしいというのが正直なところ...。
しかしどうせ言っても聞かないだろうから(特に宇髄)、好きにさせることにした。

「なぁなぁ、昨日言ってた彼女はどんな人なんだ?」

「...昨日話したことが全てだ」

「だぁーっ、ちげぇよ、見た目の話!かわいい系?美人系?」

「......会えばわかる。その為にきたのだろう」

「そうだけど、冨岡くんの意見も聞きたいのよ〜」

「ほんとつまんねーやつ」

居心地が悪い。
話すんじゃなかったと心底後悔する。
というか、胡蝶はこういうのを止めてくれる側の人間だと思っていた...。
意外に野次馬根性があるのだな。

「で?どうなのよ?ん?」

「......可愛らしい人だ」

「まぁ!素敵!」

「いいねぇ!!」

バシバシと背中を叩かれる。
昨日といい、痛いんだが...。

「冨岡くんは、その人のことが好きなのよね?」

「!!!!」

「いや、普通にわかるだろ。なに『なんでわかるの?!』みたいな顔してんだよ...」

普通にわかるだと...?!
必死に隠していたつもりだったが...
やはり俺は未熟者...もっと己を律せねば。

「冨岡くんは元々そういう噂に縁遠いイメージだったから、女性の影は特に目立っちゃうわよね」

なるほど、そういうこともあるのか...。
今後はもっと気をつけよう。

「........」

「まじでお前もっとしゃべろよ、地味すぎるわ」

「冨岡くんらしいわ」

宇髄と胡蝶と話していると、向こうから人が来たのが見えた。
彼女だ。
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